鳳東研究所

天鳳備忘録兼日記帳

何切るのマジョリティに意味はあるのか

タイトルについて、結論から言うと正解を導く手段としてはほとんど意味は無いと思う。

 

よくTwitterで何切るのアンケートを見かけるがマジョリティが間違っているというのは頻繁に見受けられると私は感じる。

 

ただまったく意味が無いとは思ってなくて例えば何切るにおける2番手がマジョリティになってたりすると「あぁ、こんなにも間違えてくれる人がいるなら(アンケート投票者の母集団の傾向にもよるが)まだまだ世間のレベルはこんなものか」とか思ったり、あとは単純にTwitter上で注目されるには有効な手段だったりすると思う。

 

 

 

 

というわけで昨晩以下のような何切るをTwitterにあげた。

局面は鳳東のオーラスだ。

 

 

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すると(13時間で)以下のような結果が得られた。

 

 

 

 

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正直驚いた。なぜなら1pはこの3択の中だと最もあり得ない選択だと自分は思っていたからだ。

 

ということでここからは実践中(持ち時間3秒)の思考と対局後の考察を述べていこうと思う。

 

 

その前にまず前提条件の確認からしておく。

 

・鳳東は完全順位制[60-30-0-(-90)]である

・したがって今回はラス回避を目標とした打牌を最適打とする

 

 

 

 

 

<実践中>

 

点差は上家とは8100点差、対面とは14800点差、下家とは5500点差だからラス回避には5200点(1300-2600)以上の手を作る必要がある(=つまりツモって1000-2000の手になるような受け入れは価値がない)。

したがって平和テンパイになるような受け入れの価値は大きい。一応3900点なら下家からの直撃もしくは対面からの直撃(南入するため)でOKなのでそういう意味でも平和の価値は大きい。(ここまではオーラスの開始時にしっかり確認しておく)

 

 

 

 

以下がツモ2p時の思考内容 

 

嬉しいテンパイになるようなツモの種類を考える。

 

2mを持っていて嬉しいツモは3mと4mの2種類(1mツモによるテンパイはリーチしてツモっても裏ドラが必要なので今回は価値が低い)。

 

1pを持っていて嬉しいツモは8pと9pの2種類と赤5p。さらに今回重要となる平和テンパイになる受け入れもたくさんあるから打1pだけは直感的に真っ先に除外。

 

4sを持っていて嬉しいツモは3sと5sの2種類。

 

したがって2mか4sの2択だけど2mを持っていたときの4m引きテンパイは愚形待ちになるため4sの価値よりも劣るため打2m。(これらの比較の思考に持ち時間の3秒をフルに費やす)

 

それを踏まえて実践では2mを切った。

 

 

 

 

<対局後考察>

だいたい上記と同じだが平和のテンパイの価値を枚数で加味していく。

 

また、例えば極端な話をするなら8pツモテンパイ→リーチ後9pツモ→裏ドラ1枚のる→トップになると4着→1着で90+60=150ptの価値があるわけだけれどそこまで考慮して計算すると計算が煩雑になるため今回はこのアプローチは除外させてもらう。

(そういう意味で1pはトップになるには重要な牌だからこの補正を入れると切るのはさらにまずい気はした)

 

 

具体的には黒5pや6pツモなどの価値のあるテンパイになる枚数を数えていくのだけれどこれらのツモは裏ドラが1枚乗る必要があるため今回は平和手の裏ドラののる確率が約30%(場に見えてる牌を数えたら厳密に計算できるけどめんどくさいのでサボります)であることから黒5p2枚→2枚×0.3=0.6枚として数えることにする。(この考え方にはあまり自信なし)

 

あとは愚形テンパイ、良形テンパイになるような牌の価値は、和了率の差に直結するため当然差があるのだけど、どういう風に数値化させればいいか自分ではよくわからなかったので何かいい案があったら教えてくださると嬉しいです。

 

2m所持による嬉しい牌の枚数→1m(4枚×0.3=1.2枚)、2m(2枚×0.3=0.6枚)、3m(4枚)、4m(4枚)で合計9.8枚

 

1p所持による嬉しい牌の枚数→3p(3枚×0.3=0.9枚)、5p(赤1枚+2枚×0.3=1.6枚)、6p(3枚×0.3枚=0.9枚)、8p(4枚(×??、安目高目あるからどうすればいいのかわからん!ここでは先に述べたトップの可能性を加味して仮に×1.0として数えた))、9p(3枚)で合計10.4枚

 

4s所持による嬉しい牌の枚数→2s(2枚×0.3=0.6枚)、3s(4枚)、4s(3枚×0.3=0.9枚)、5s(4枚)、6s(4枚×0.3=1.2枚)で合計10.7枚 

 

 

 

 

 

…と、ここまで書いて思ったのだがそれぞれの枚数カウントに価値の差があることに気付きここで一旦書くのを止めてしまった。

というのも例えば3m(4枚)ツモによる14m待ちテンパイと4m(4枚)ツモによるカン3mテンパイは和了率の観点だけでもあきらかに違う価値の4枚なのでこれらを同じ4枚とすることに違和感があったからだ。さらに厳密に計算するならばこのあとの平均テンパイ順目、愚形(良形)待ちになったときのツモ和了率、ロン和了率を何らかの形で係数として掛けたりなどする必要がある(特にドラの3m待ちテンパイになったときはかなり和了率が低いように思う)。なので上記の数字はほとんど参考にならないと思い、この記事も未公開のままボツにしようと思ったのだがいろいろあって公開することにしたw

 

まあもともとこのブログ自体、自分のための備忘録が本来の目的なのでそういう意味では消す必要も無いかーともなった。とりあえず手計算は大変というのが実感できたという意味で今回自分にとってとても勉強になった。

 

 

というわけで自分の中での結論は打2m!ただ「一択」は言い過ぎたかなとちょっと反省。

 

最後に私の好きな何切るに関する一句を詠んでこのブログの締めとしておく。

 

 

 

 

 

 

 

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